ACC-J茨城 山岳会備忘録

山でのあれこれ、便りにのせて。 ただいま、ACC-J茨城では新しい山の仲間を募集中です

足尾・庚申川笹ミキ沢

2022/5/15 足尾・庚申川笹ミキ沢

 

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山を旅するボクの荷物はいつもリュックサックひとつ。
なんとなく使い続ける靴と着古した服を身にまとい、あちこちの山を旅してまわります。
木々に囲まれ深い呼吸をすれば心は穏やかになります。

流れの冷たさにはしゃいだり、無心に歩を進めたり。

その先の景色に思いを馳せてワクワクするときもあります。

冬が来ると雪を求めて北へと旅立ちます。
そして春になるとこうして沢に戻ってくるのです。

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前夜、仕事を片付けたら一路、足尾へ。
道の駅で前泊。
時折、通り過ぎるバイクの爆音をもろともせず、眠りに落ちる。
体とメンタルの健康向上にとって睡眠は不可欠。
本能の生存戦略がいつでも私を眠らせる。
気が付けば静寂の朝だ。

朝食をとりながら車を走らせ、庚申山へと続く林道のゲート手前の駐車場へ。
ほどなく到着したisiさん。

その後僅かで、渓さん、たなさん、ポムチムさんが到着。
サイト主さんたちとのコラボ。
渓さんにお声掛けいただき、同行させていただくことになりました。

挨拶しながら身支度を整え出発。
最近の山行エピソードの話をしながら林道を行く。
そうこうしていると笹美木橋
沢名は「笹見木澤」とあった。

橋の袂から沢床へ。
しばらくはゴーロ。
7ケ月ぶりの沢靴に足元を確かめながら歩く。

ふと前を見ると、ポムチムさんが河原に落ちていたゴミを拾い上げ、ザックにしまう姿が目に映る。
自然な所作。
いつも実践しているから、そういうふうに見えるのだろう。

渓への知識と情熱。そして、慈愛の精神。
見習わねば。

最初の滝場は深い釜の2m。
右岸巻き、水流右、左岸ヘツリ。
思い思いに取り付く。

しんがりを行くsakは、渓さんの選んだ水流右を行く。
左岸ヘツリが体も濡らさず定石かとも思ったが、程高いバランシーなヘツリを嫌ったルート選択。
水流への取付きに足場がないので腰上まで浸かり、飛沫を浴びながらの奮闘的なクライムになったが、
sakは沢初め、まず「沢の精霊」にご挨拶といったところだ。

2段大滝は右岸を巻き、落ち口に縦縞の岩模様がオモシロい。
いくつかの滝場は難なく越え、直瀑15mは右岸巻き。

沢は開けてしばらくゴーロ帯を行く。
標高1200mを超え左岸に大滝を見ると、再び滝場が現れる。

たなさんは絶妙なバランスで難場を越えていく。
探求心と自然を慈しむ感受性、滝を越えた時の笑顔(たまに変顔?)で周りを和ませてくれる姿。
そのコントラストが印象的だ。

ナメ滝6mは釜を泳ぐも良し、回り込んでも良し。水流左を行く。
取付きは腰まで。最初のハイステップが滑りやすいので要注意。


トイ状多段8m。
躊躇いなく渓さんが取り付く。
釜を右から回り込んで、滝を浴びながら左へトラバース。
激シャワーだ。

渓さん、漢だ。
漢気が溢れ過ぎるよ。

それをみて、「あららら、、、」と笑いながら盛り上がる、ポムチムさんとたなさん。
もちろん、信頼で紡がれた仲あってのことだ。

「いいチームだ」
三人合わせても、我々二人の年齢に満たない萌える息吹はどこから見ても眩しすぎた。


さて、sakとisiさんの我がチーム。
もちろん、チーム仲あってこそのアイコンタクトで右岸巻きとした。

いくつかの滝を越えると沢は開け、渓相は平凡となるが笹原と木立が美しい林となる。


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羽化後のハルゼミに夏を予感。
ハルゼミは身体を乾燥させて、夜明けとともに旅立つのです。

左岸に湧き水を見つけました。
溢れる湧水はいつだって冷たくて、美味。

今しか存在しない場面があちこちに散らばっていて、それを拾い集める喜び。
そうして山を旅するボクらのリュックサックに、発見と喜びが溢れます。
沢には生命と季節の源があるような気がしてなりません。
だから、ボクは沢に戻ってくるのです。


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生命と季節の実感。
湧き出る泉。
笹原の丘に美しい木々を見る。

ルーツは源にあり。
新緑が、そして萌える息吹がひときわ眩しかった。


◆THANKS!◆ (ご一緒させていただきました!)

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sak


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